化粧品原料事典 【ハチミツ】

化粧品原料辞典

ハチミツ

表示名 ハチミツ
英名 Honey
基原 ミツバチがレンゲソウ、ナタネ、アカシアなどの花の蜜を巣に集めたものを採取、精製した粘性のある液体です。
成分はフルクトース、グルコースが主体で、有機酸、ビタミン、アセチルコリンなども含んでいます。
特性 保湿性、収れん性、抗炎症

ミツバチからの贈り物

ミツバチは巣箱から約2キロ以内を飛び回って、

花から花へと蜜を吸い、

花粉を集めては巣箱に帰ってきます。

この花蜜をお腹に入れて巣に戻るまでの間に、

集められた花蜜(ショ糖)はミツバチが持つ酵素で

ブドウ糖と果糖に分解されます。

巣に戻ると巣で待っていた仲間に口移しで渡し、

そして六角形の巣の中に貯めていきます。

しかし、採ってきたばかりのハチミツの水分は約60%もあるのですが、

ミツバチは約3日間かけて水分を飛ばし、

約20%のドロ~っとした濃厚な状態にまで糖度を上げます。

こうすることで、甘みが高くなるだけではなく腐敗防止にもつながるのです。

このような強い防腐力があるため、

昔はミイラ作りの防腐剤の一つとして使われていたほどです。

このようにして出来上がったハチミツですが、

健康にも美容にも良いとされて使われています。

世界三大美女の一人、

クレオパトラもご愛用だったと言われています。

しかも賞味期限が長く、家に1つあれば調味料として、

デザートとして、薬として、化粧品として、

さまざまな用途で使うことができる万能アイテム。

このように、ハチミツはミツバチからの素敵な贈り物なのです。

ハチミツの種類

ハチミツの種類は採れた花の種類ごとに分けられています。

そのため、味・香り・色も花によって様々です。

味の見分け方としては、色が薄いほうがサッパリとした甘み、濃いほうが少し個性のある独特な甘みを持っている傾向にあります。

(※花の種類によっては例外もあります。)

また色の濃淡は、ハチミツのミネラル分に由来しているので、

“そば”など黒い色をしたハチミツはミネラル分も多く含まれているとも言えます。

味の好みは人それぞれですので、その時期に咲く花々の個性を楽しみながら自分にピッタリのハチミツを見つけるのも良いですね。

種類 特徴など
レンゲ花ハチミツ 日本でもっともポピュラーなハチミツ。ハチミツの王様。クセがなくいろんな用途に向く。
アカシア花ハチミツ 冬でも固まりにくく使いやすい。レンゲの次にポピュラーなハチミツ。
トチハチミツ トチの木から採れる。森林伐採の影響で近年生産量が減っている。
みかん花ハチミツ 柑橘系独特の香りと酸味が特徴。粘性が高い。
コーヒー花ハチミツ 濃いコーヒー色で酸味とコク・苦味がまさにコーヒー風味。
マヌカ花ハチミツ ビタミン・ミネラル等が豊富、薬効が高く健康食品として人気のハチミツ。
タイムハチミツ タイム(ハーブ)の花から採れる。殺菌効果が高く、風邪のときに最適。
ローズマリーハチミツ まるでハーブティーのような味わい。ヨーロッパでは最高級とされる。
ラベンダーハチミツ 味だけでなく香りも楽しみたい方に。ハーブ同様、鎮静効果がある。
百花蜜 いろいろな種類の花の蜜が混ざったハチミツ。どの蜜入っているかはさまざま。
リンゴ花ハチミツ フルーティーで酸味の効いたハチミツ。色は濃い目の黄色です。
クリハチミツ クリの花から採れる。クセ・香りはかなり強いがビタミン・ミネラル等が豊富。
ソバハチミツ ソバの花から採れる。黒砂糖のような味で色も黒に近い。鉄分が豊富。
菩提樹ハチミツ 花の香りが強い。独特の風味があるので加工に向いている。
ナタネハチミツ ブドウ糖が多いため固まりやすい。クリーミーな感触のハチミツ。
クローバーハチミツ クローバーの花から採れ、寒い地方でつくられるハチミツ。あっさりしている。

※上記以外にもさまざまなハチミツがあります。いろいろ探してみてください。

ハチミツの成分

ハチミツは、ミツバチが花の蜜を採集し、巣の中で加工・貯蔵したもので、自然界で最も甘い蜜と言われます。

およそ8割が糖分、残りの2割が水分で、

ビタミン、ミネラルなどの栄養素を含みます。

ハチミツの成分を表にまとめてみました。

ビタミン ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸(ビタミンB9)、ニコチン酸(ナイアシン、ビタミンB3)、パントテン酸(ビタミンB5)、ビオチン(ビタミンB7)、ビタミンC(アスコルビン酸)、ビタミンKなど
ミネラル カルシウム、カリウム、マグネシウム、ナトリウム、マンガン、リン、硫黄、珪素、塩素、鉄、銅、亜鉛など
その他 アミノ酸、タンパク質(ハニープロテイン)、有機酸、酵素、ポリフェノールなど

主成分はブドウ糖と果糖ですが、それ以外にビタミンB2、B6 をはじめとするビタミン類、

カルシウムやカリウムなどの約20数種類のミネラル、

約20種類のアミノ酸、酵素、ポリフェノールなど、

何と150を超える栄養成分を含んでいるのです。

驚きの豊富さ!

その中でも、主な成分の働きについてまとめました。

この表を見ると、健康に良いとされるワケが分かりますね。

成分 働き
ビタミン ビタミンA
ビタミンB1 炭水化物の消化、吸収の助け
ビタミンB2 発育促進、細胞再生、皮膚・爪・髪の健康保持、整肌
ビタミンB6 皮膚の健康維持、タンパク質の代謝
葉酸(ビタミンB9) 造血、成長促進、骨粗鬆症の予防
ニコチン酸(ナイアシン、ビタミンB3)
パントテン酸(ビタミンB5) 成長促進、老化防止、傷の治りを良くする
ビオチン(ビタミンB7)
ビタミンC(アスコルビン酸) 造血、抵抗力強化、老化防止、免疫力の向上、動脈硬化、血栓症の予防
ビタミンK
ミネラル カルシウム 骨・歯の強化
カリウム 高血圧の予防、老廃物の除去
マグネシウム 神経興奮の制御、炭水化物の代謝、骨の形成補助、疲労回復
ナトリウム 筋肉や神経の働きを良くする
マンガン 疲労回復、代謝のサポート
リン 骨や歯を作る
硫黄 髪や爪の形成、有害物質の排出
珪素 骨を強くする、皮膚の状態を良くする
塩素 食べ物を消化する胃酸を作る、肝臓の働きの補助
酸素を運ぶヘモグロビンを形成、貧血防止
骨の材料、鉄の吸収を良くする
亜鉛
その他 アミノ酸、有機酸、酵素、ポリフェノールなど

しっとりと。保湿力が高い!

ハチミツには高い保湿効果があると言われています。

空気に触れると自然に水分を吸収してしまうほどです。

それは、ハチミツの水分量の低さが理由に挙げられます。

前述したとおり、水分量は約20%で小麦粉と同じぐらいの水分量しかありません。

そのため、肌の水分を逃がさない保湿としての働きをします。

ハチミツを使った化粧品が多く発売されている理由は、この保湿性を活用しているためです。

いつも使っている洗顔、ボディソープ、シャンプーに少し混ぜるだけで、

お肌の洗いあがりもしっとりしてきます。

ハチミツが配合されているシャンプーは洗うだけで髪内部のうるおいを保ち、

しっとりサラサラに仕上がります。

驚きの抗菌パワー!

ハチミツの賞味期限が長いのも特徴の一つです。

これは、ハチミツが持つ 「抗菌性」 のおかげ。

糖度80%という高濃度のために浸透圧が高く、菌の混入を防いでいます。

また、ハチミツに含まれるグルコースオキシターゼという酵素が過酸化水素水を発生させるため、

抗菌・殺菌作用を発揮して菌を繁殖させないのですね。

たまに白く固まります。

ハチミツを食べようと思ったら、白く固まっていることってありませんか?

あれ、悪くなってるとか腐ってるとかいうことではないんですよ。

実は、ハチミツの糖類が結晶化することによる現象なんです。

真っ白に結晶化していても、50℃前後のお湯で湯煎すれば、元通りのハチミツに戻って美味しく召し上がれますのでご安心を。

そういえば、ハチミツをパンに塗ると硬くなりませんか?

これも糖類が関係しているんですね。

つまり、ハチミツに含まれる水分がパンに取られることによって糖分が析出するためです。

クレオパトラもご愛用? 美容成分として

スキンケアにハチミツを使用すると・・・

化粧品の保湿剤として使うと、肌の保湿を持続させてくれます。

・唇の荒れが気になるとき、ハチミツを直接唇に塗って10分ほど置いてください。ぷるんとうるおう唇に。

・洗顔剤を泡立て、ハチミツを適量加えて洗顔します。お肌がしっとり・もちもちします。

ヘアケアにハチミツを使用すると・・・

ハチミツの殺菌効果が地肌を清潔に保ち、保湿効果により髪の内部から潤いを与えます。

・いつも使っているトリートメントに、ハチミツをティースプーン半分ほど入れ、髪になじませます。

傷んだ髪を補修し、保湿効果を倍増させてくれ、ツヤもよみがえります。

ヘアケアにハチミツを入れるというのもいいですけど、

もともとたっぷり入っているヘアケアを賢く選んで使うということも大事ですね。

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